30年後の世界

といっても、今から30年後の話ではなくて、今から30年前の世界から見た現在という事です。
30年前、丁度今時期に僕はカニを獲りによく海に行っていました。
自転車にヤス、バケツをもって日が暮れると家を出ました。
海岸で海中を懐中電灯で照らすと、カニの目が赤く反射します。
そこそこ大きいカニをみつけると、ヤスで突きます。
割と簡単に沢山獲れて、すぐさま帰宅し新鮮なうちに茹でて食べたものです。
夏も終わりに近づき、子供に追体験させてやりたくなりました。
なので子供を連れていく前に、事前調査に行ってきました。
30年前に行っていた場所につき、海に入ります。
変わったのが交通手段が車になり、懐中電灯がLEDになったことです。
ところが・・・全くカニがいません。
勿論フナムシや小さなカニは沢山いるのですが、自分が突いていたようなカニが全くいません。
何か所か巡ってみましたが、結果は一緒です。
原因は直ぐにわかりました。
護岸工事です。
護岸の老朽化に伴い、奇麗に整備されていました。
30年前のここはいい感じに朽ちており、生物には良い環境だったのでしょう。
それがツルツルの護岸壁になったのでは、カニが居る道理がありません。
諦めました。
10年ひと昔と言いますが、30年も経つとこうなるのでしょうね。
しかし殆ど波がない、この内湾をここまで整備する必要があったのでしょうか。
もっと悠々とした時を過ごしたいと思う夜でした。