祖母

存命です。
御年98歳。
現在は老人ホームに入所していて、今回は半年ぶりの面会となりました。
コロナとインフルエンザの流行の為、施設側が面会停止にしていたのです。
久し振り合う祖母は激変していました。
明らかに生気が無い顔をしていて、正直他人ではないかと思ったくらいです。
半年前は母(祖母から見た長女)を認識し名前を呼び、私も母経由で孫であることを認識していましたが、今回は違っていました。
自分の子供の名前は言えるものの、目の前にいる女性が自分の長女とは分かってません。
孫である私は言わずもがな。
それでも会話して刺激を受けてきたのか、目に光が戻ってきました。
15分という短い面会時間が終わり、祖母は自室へ戻ってきました。
最後に四世代の写真を撮影しました。
次、いつこれるか分かりませんが、ひょっとしたら会えないかもしれません。
祖父と一緒に三人で東京に行った日が思い出されます。
あれは自分で言うのもなんですが、孝行したと思います。
他の孫はそういう事をしませんでしたから。
私は初孫、しかも待望の男子という事で祖父母には大層可愛がられました。
そのお返しが多少なりとも出来たかなと思います。
長生きしてねとは言えないぐらい長生きしていますので、今は静かに過ごして欲しいと思っています。