給食完食指導は絶対に悪である

小学校、中学校を卒業して何が一番嬉しかったか?
それは「もう給食を食べなくても良いんだ!」の一言に尽きます。
ネットニュースで給食の完食指導に児童が辛い目に遭っているというのを見ました。
正にその通り。
何故お題目では児童の個性を大事にとか多様性とか言っているくせに、好き嫌いなく残さず食べなさいと言えるのか。
人間、好みがあって当たり前。
気の合わないクラスメイトと友人になる必要はないし、嫌いなものは食べなくても良い。
これを私と妻は子供に徹底させています。
ただし、友人になる必要はないけど無視や虐めはダメだと。
距離を取って付き合いなさいって事です。
翻って給食。
これは私の心に深い傷を残しました。
未だにそうなのですが、加工肉、河口魚肉が食べられません。
臭いだけでも不可です。
しかし給食ではそういうわけにはいきません。
本当に物心ついたときから食べられないので、小学校入学時も親が教員に食べさせないでくれと懇願したのですが、当時の担任は聞き入れてくれませんでした。
ベーコンやちくわなどを先割れスプーンで細切れにし、牛乳で胃に流し込んでいました。
そして運命の日。
薄いロースハムが出てきました。
教師に訴えました。
これは勘弁して下さいと。
小学二年生の時です。
でも駄目だと。
本当に泣きながら、細切れ&牛乳作戦で少しずつ食べました。
給食時間が終わり、昼休みが終わり、掃除が終わりました。
でもまだ食べ終えてません。
午後一の授業が終わるころ、漸く艱難辛苦の道のりが終わりました。
そしてその次の授業、私はこみ上げる気持ち悪さに耐えきれず盛大に嘔吐してしまいました。
教科書、ノートは全てパー。
ドン引きのクラスメイト。
私は保健室に、教師は机の掃除と相成りました。
その後、事の顛末を知った母は教師に今度の対応を訴えたのですが、何せ”先生様は偉い”の時代ですから保護者のいう事など聞きません。
私は自己防衛をするようにしました。
机の中にゴミ袋を用意し、そこに食べられないものを投棄しました。
そして持ち帰り処分。
小学校卒業までしていました。
中学校に入ると多少融通が利いて、嫌いなおかずは初手から食べないか友人にあげていました。
ちなみに未だに加工肉、加工食肉は食べられません。
ですから子供達にも好き嫌いないように食べなさないとは口が裂けても言えません。
でもこれも個性でしょう。
公共の福祉を阻害しない限り人権として保護されるべきだと思います。
幸い子供たちの通っている小学校ではそのようなことはないので安心しております。
昔はスポーツ指導でも医学的、スポーツ学的に根拠が無い指導が罷り通っていました。
そのせいで死亡事故も多数起きています。
昭和の時代が良かったと仰る御仁も多数おられますが、その方々は理不尽を経験されてないものだと思います。