オーバーホール

子供達が遊ぶリップスティックという遊具。
値段も手頃で体も鍛えられるので結構使用している人が沢山います。
ですが日常的にメンテナンスをしている人がどれほどいるでしょうか。
DIY好きな私は暇さえあれば分解・整備をしていました。
とはいっても購入して依頼してきたのは主に車軸部分。
一番消耗が激しいウィールの交換、ベアリングの交換、清掃、ウィールのローテーションなどでした。
そしてこの度、キャスター受けの部分まで全てバラシてリビルドする決意をしたのでした。
まずはメーカーHPにて交換手順を確認。
ん・・・出来ない。
キャスターのボルト軸と本体部分のクリアランスが無さ過ぎてすっぽりと取れない。
仕方ないので力技で外すと、本体のナットの固定部を少し舐めてしまいました。
ここは構造上の欠陥でしょう。
少なくともここは金属にすべきです。
まあ愚痴ってもしかたありません。
キャスターを外し、今度はキャスター自体をばらします。
回転部はシールドベアリングと開放型のベアリングで構成されています。
シールドベアリングはパーツクリーナーで洗浄、オイルを差します。
開放型の方は本体にグリスが固着していたので、これとボールを洗浄、グリスアップの予定だったのですがなんとボールを一個紛失。
あちゃーと思いノギスでボールの径を計測。
6.3㎜。
こんな規格のボールがあるのか?
材質は鉄でした。
ベアリングボールの規格を見てみると1/4インチ(6.35㎜)というのがありまして、おそらくこれだと判断。
アマゾンで探すとありました。
恐らく中華製のステンレス。
まあ然程の精度を要する部分でないのでこれを注文。
本体整備は一旦中断。
翌日には来ました、流石アマゾン。
整備再開。
清掃にパーツクリーナーを大量に使うので、屋内で作業するのは気を使います。
シールドベアリングをキャスターに填め込み、オープンベアリングを取りつけ。
グリスを塗布し、ベアリングボールを並べるのですがグリスの粘度が少しサラサラ過ぎかなとも思いましたが、それは次回の課題。
ボルトとナットを締めこみ回転調整します。
ねじ止め剤を忘れずに。
キャスターの組み立てが終わったら本体への取り付けです。
ここでもクリアランスが無くて半分無理やり。
改善策はあるのでそれも次回施工予定。
後はウィールを取りつけ元通り。
傷だらけの見た目は兎も角、動きは完全に新品以上です。
このリップスティック、本体は8000円しません。
ところが交換用ウィールが二つで3740円。
キャスターが二つで3960円。
つまり下手な部品交換するくらいなら買った方が安いと思われます。
私の場合、ベアリングなしのウィール、ベアリング、ベアリングボールを探して購入してますし、なにより整備するのが楽しいからやっています。
貴重な夜の時間を二時間も費やしましたが、これも子供たちの笑顔の為。
本人たちは何もわかってませんが。