如何お過ごしですか?
私は専ら読書や映画(DVDや衛星放送ですが)を楽しんでいます。
最近CSで
「ランボー 日本語吹き替え5パターン全放送」
というのをやっていて、全て録画しました。
1972年生まれの私にとって、80年代のアクション映画は非常に思い出深く何回もテレビで放映されるのを観たものです。
そういえば最近は全然そんな映画を地上波では放送しませんね。
さてそのランボーですがDVDは全巻所有しており、別にいつでも観られるのですが吹き替えは1種類しか入っていません。
今回のCSは渡辺謙、ささきいさお、羽佐間道夫、銀河万丈、玄田哲章(敬称略)全て揃っています。
ロッキーの吹き替えは羽佐間さん、ランボーはささきさんが有名ですね。
羽佐間さんはロッキーの時の用心棒っぽい雰囲気がまだ残っているのか、多少チンピラみたいなセリフ回しです。
ささきさんは流石というか、安定感ばっちりで悲哀が感じられます。
渡辺さんは良く言えば若い、悪く言えば青い感じです。
銀河さんは声に威厳があり過ぎてちょっとミスマッチかなと。
玄田さんは押しも押されぬアーノルドの声優さんですが、以外とあっていますね。
他の役者さんの声優や、日本語訳のセリフもそれぞれ変わっており、その変化を楽しむのもありだと思います。
でも個人的にはやはりささきさんバージョンが一押しですね。
ランボーは単純なアクション映画と思われがちですが第1作は紛れもなく名作です。
アメリカが初めて勝てなかった戦争。
アメリカさえも敗戦の将はボロカスにけなされます。
あれだけ軍人リスペクトの国なのに。
最後のシーン、トラウトマン大佐に諭され銃を捨てランボーが慟哭します。
あのベトナムでどんな悲劇があったかを。
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何も終わっちゃいない。何もだ。勝手に終わらせないでくれ。あれは俺の戦争じゃない。あんたに頼まれたんだ。俺は頼んでない。勝つために必死で戦ったが、誰かのせいで勝てなかった。国に帰ってきたら、ウジ虫どもが空港で俺につばを吐きかけて抗議するんだ。赤ちゃん殺しとか、ありとあらゆる罵詈雑言を浴びせてきた。誰が俺に抗議できるんだ? あいつらは何だ? 俺のことも、ベトナムのことも、自分が何をわめいてるのかも知らないくせに。
俺には、民間人の生活は無意味なんだ。戦場には仁義があった。お互いに助け合ってた。ここには何もない。
戦場では攻撃ヘリや戦車を操縦できたし、100万ドルの兵器をまかせてくれた。ここでは駐車場係の仕事さえないんだ。
みんなどこに行った? 空軍にも友達がいたんだ。みんないい奴らだった。戦場には、友達がたくさんいた。ここには誰もいない。
ダン・フォレストを覚えてる? 黒いヘッドバンドを付けてた。あいつのマジックペンを1本取って、「もし見つけたらラスベガスに送れよ」って言ったんだ。俺たちはいつもラスベガスの話をしてたから。それと車の話。58年型の赤いシボレーのコンバーチブルだ。あいつは自分の車の話をしてた。2人でタイヤが擦り切れるまで乗り回そうぜって。
サイゴンの納屋にいたとき、子供がやってきた。その子供は靴磨きの箱を持っていて、「靴磨きはいかが?」って言うんだ。俺は断ったけど、その子供がずっと頼み続けるんで、ジョーは「いいよ」と言ったんだ。それで俺はビールを取りに行った。その箱には線がつながっていて、ジョーが箱を開けると爆発して、彼の体がそこらじゅうに吹っ飛んだ。ジョーは横たわったまま、ものすごい叫び声をあげてた。彼のバラバラになった肉片が、俺の体じゅうにくっついてるんだ。俺はそれをはがそうとしたけど、わかるか、友達がだ! 俺の体じゅうにくっついてるんだ。俺は血まみれになって、彼の体を集めようとした。彼の体をくっつけたけど、内臓がはみ出してくるんだ。誰も助けてくれない。ジョーが「家に帰りたい、家に帰りたい」って言う。俺の名前を呼び続けて。「家に帰りたいよ、ジョニー、車を運転したい」って。俺は言った。「どうやって? お前の足が見つからないんだ。足が見つからないんだよ。」
その光景が頭から離れない。もう7年になるけど、毎日つらいんだ。朝、目が覚めて、自分がどこにいるかわからないときもある。誰とも話さない。それが一日のことも、一週間のこともある。頭から離れないんだ。
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これはあくまでアメリカ側の話であって、北ベトナム側にも沢山の悲劇があったこともわかっています。
その後、ランボーはシリーズを重ねるごとにアクションは派手になり肉体はビルドアップされ無敵のヒーローになるのですが、作中の何れにも愛国心と報われない扱いに心痛めるメッセージが織り込まれています。
CGが無い時代の、映像的は新鮮味はないかもしれませんが今一度見直すべき映画だと思います。